映画『ジョゼと虎と魚たち』が個人的に刺さったという話(※ネタバレ有)
記事書くうちに申し訳なくなってきた…。
こんばんは、goronです。
私は早く次の年末来ないかなあ…とか既に思っていますが何とか生きています。
今年は一年おきになってる頻度改善というか、ブログに限らず基本的に超ものぐさ野郎なので無理やりにでも記事を書く姿勢を持ちたいと思います。
正直今回書き進めるうちにこんなブログに書き残すことへの罪悪感が湧いてきて仕方がないので、頼むから今回の記事見た人は他の記事見ないでほしい。(懇願)
早速ですが本題。
今回取り上げたいのは先月12/25より全国劇場にて上映中の『ジョゼと虎と魚たち(アニメ版)』です。
あらすじ
趣味の絵と本と想像の中で、自分の世界を生きるジョゼ。
幼いころから車椅子の彼女は、ある日、危うく坂道で転げ落ちそうになったところを、大学生の恒夫に助けられる。海洋生物学を専攻する恒夫は、メキシコにしか生息しない幻の魚の群れを
いつかその目で見るという夢を追いかけながら、バイトに明け暮れる勤労学生。そんな恒夫にジョゼとふたりで暮らす祖母・チヅは、あるバイトを持ち掛ける。
(アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』公式サイトより引用)
私は当初原作未履修で、だいぶ前に俳優の妻夫木聡さんが主演されていた実写版なら一度見たことがあったのですが、そちらは結構シリアスというか、何となくどんよりしたイメージが先行していました。それがアニメ版としてどうなっているか興味が出て観に行ったのですが良い意味で裏切られましたね…。
理由は後述しますがあまりにも自分の作品としての好みにブッ刺さり過ぎてしまい、ここ最近数日おきに映画館へ行ってました。(この記事書いてる時点で5回観た)
初回観てから割と重めのロス状態になってしまい、この短期間で観直しまくったおかげか復調してきたので今回個人的なお焚き上げという意味合いも込めて書き残そうとした次第。
とりあえずここから感想。
どうしても内容(ネタバレ)に触れる要素が出てきてしまうのでネタバレ避けたい方はブラウザバック推奨です。
まず私の感想の前提としてなんですが、「誰にでも薦めたい!」とか「名作!」とかそういった感じではなかったです。(重要)
あくまで刺さる人には刺さるといった印象。
その原因は90分程度の限られた時間の中でどうしても展開が強引に感じる部分があることであったり、また所謂ご都合主義的な展開があることは否めなかったので、原作や実写版の雰囲気が好きで期待していた方ほど首を捻る部分はあったのかなあ、と思っています。
ただ、話の展開に関しては逆に言えば場面展開がシーン毎にはっきりとしていて鑑賞中に中弛みはしづらいとも取れるので物は捉えようだと思います。わたしはこちら派でした。
また、ご都合主義云々に関してですが、本作は既存作のリメイクという訳ではないので言うだけ野暮だと思います。そもそものキャラクターの設定・デザインや作中の時代背景が既存作とは大きく異なりますしね。
話は逸れますが、どんな作品であれ二次元(アニメ化)という表現媒体を挟む以上どうやっても三次元とは異なる質感が出るので、まるっきり作中の雰囲気を模倣といった事は不可能だと私は思っています。逆も然りで、人気漫画の実写化で役者さんが演じているがイマイチ浮いた感じが出るアレと同じ感覚です。書いててめちゃくちゃ分かりづらいと自分でも思いますが、要は表現する為の土俵がそもそも異なるので同タイトルとはいえ全く異なる作品として見た方が良いんじゃないですかね、ということが言いたかった。
長々と前置きを書きましたが、とりあえず私の感想をまとめると「見ていて気持ちいい、後味爽やかな作品」でした。以下特に刺さったポイント。
まず第一になんですがヒロイン(主人公)のジョゼがかわいい。
というか私の感想だいたいこれ。
序盤は主人公の恒夫に警戒心丸出しでキツく当たってきますが、交流を深めるうち徐々に態度が軟化していく様は作中登場する野良猫の諭吉の様子とリンクしていて、そのどことなく猫っぽい印象と相まって非常にかわいらしかったです。開始30分しないくらいでデレ始めるので現代オタクにも安心!
全編通してだいたい仕草が可愛いんですが、中盤にある虎を見に行くに行くくだりで、それまで自分に割と無頓着だったジョゼが普段とは印象の異なる服を選び、髪を梳いておめかししている一連のシーンは恋する乙女感が大爆発していてはちゃめちゃに可愛いのであそこは何度でも見たい。(オタク)
また、この作品は作中通じてジョゼの成長がかなり綿密に描写されていると私は感じています。ただそのあたり一から書くとただのネタバレ垂れ流しになってしまうので割愛。
代表として挙げるとすると私はジョゼの部屋の変遷を挙げたいです。
作中の流れでよく実在の小説家であるフランソワーズ・サガンの小説と絵本の『人魚姫』が絡んでくるためか、海とフレンチアンティークが混在したジョゼの願望が詰め込まれながらもどこか時が止まったような私室が、外部とのつながりと成長によって変化していく描写が場面ごとに変化していて様子が個人的にとても感心しました。
夢は隠せても思い出は隠しきれなかったんだなって…。
また、作中直接的な描写はありませんでしたが、監督であるタムラコータローさんのTwitterにてキャラクターの経済レベル云々の設定がありました。
アニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」
— タムラコータロー (@kaiinu) 2021年1月17日
今作では生活感を重視して日替わりで服を変えています
キャラ原案の絵本奈央さんには人物ごとのファッションの方向性と膨大な数の衣装を考えていただきました
加えてそれぞれの経済レベルを考慮しトップとボトムで組み合わせを変えるなど着回しも取り入れています pic.twitter.com/tvB8Tl80pJ
完全な妄想になりますが、お祖母ちゃんが外との繋がりを積極的に持てないジョゼの願望を可能な限り叶えようとした結果があの古めかしい家具や、日本家屋ではあまり見かけない水色の壁や天窓であるのであれば何だかめちゃくちゃクるものがあるなぁと思います。
ここまで散々ヒロイン(主人公)のジョゼについて触れましたが、その他のキャラクターも魅力的というか基本的に人間が出来過ぎているので、誰が観ていても苦手になるキャラクターはいなかったんじゃないですかね…。
特にもう一人の主人公である恒夫くんが聖人過ぎる。物語後半で自分の夢が断たれかねないといった状況で未来への不安を漏らすのではなく、その前の場面で自分が言った『夢を諦めない』ことへの浅慮を悔いるような台詞が出てくるのは本当に普通の大学生設定か???と思ったり。
他にも特に自然風景を描いた背景の美しさであったり、声優さん(特に清原さんと中川さん)の自然な演技等刺さったポイントは山ほどありましたが、やはりキャラクターが全面的に押し出されるアニメーションという媒体なこともあってか、人物の感情表現がとても緻密だと感じました。物語で言う地の文を表現する為の仕草が随所に散らばっていましたが、特に引っかかる場面は無かった印象があります。
何にせよ小難しく考えなければいけないような映画ではないので、興味のある方はとりあえず気軽に観てほしい映画ですね…。
以下オタク特有の妄想。
特にネタバレが強いですが勘弁してください。
恐らくラストの一連の流れは人によって是非が分かれる部分だと勝手に考えているのですが、私は記事の前半で触れた『実在の小説と絵本が内容に絡んでいる』と『ジョゼ(と恒夫)の自立と成長』の2つの要素が絡んだこそのあの流れだと私は思っているので大満足で大好きな終わり方でした。
前者に関しては、この作品随所で『人魚姫』が出てきますが、話の本筋もどことなくそれになぞらえた進行をしていきます。原作では王子様を想い自らの望みを押し込めた結果、人魚姫は泡となって海に消えてしまいますが、ジョゼもこれと同様に終盤恒夫ほか周囲の人との繋がりを絶ち居なくなろうとしてしまいます。
ですが、ジョゼが物語の中で繋いできた人間関係は絵や本といった空想の中ではない現実の繋がりなんですよね。これが後者と絡んできます。
後者に関してですが、ジョゼは作中で望まぬ出来事もあったとはいえ成長を遂げた結果、一人で外の世界に飛び込める自立心を持ち、空想の中で生きていた自分からの脱却を果たしています。
この強さを得たジョゼの状態というのは、どちらかと言えば既存作である原作や実写版のジョゼ像に近いと私は感じていて、特に実写版では『一人で困難と立ち向かう覚悟が出来ていたジョゼ』と『ジョゼと向き合うこと半ばで諦めてしまった恒夫』が最終的に関係消滅してしまうエンディングを迎えています。
ですが今回のアニメ版で描かれたのは、成長を果たしたものの過去の恒夫との思い出の品の数々を隠し切れなかったり、終盤聞こえないはずの自分を呼ぶ声に反応してしまう等『全てを振り切れるほど強くはなれなかったジョゼ』と、作中一度は折れてしまった心を持ち直し、最終的に望んでいた夢を再び掴んだ『自分を強く持ち最後まで諦めなかった恒夫』であり、二人の成長と、二人の関係が空想ではない現実のものだったが故のあの終わり方だと考えると猛烈にエモいと思うのですがどうですかね…。
また、視聴後原作版を読んでみて知ったのですが、エンディング前最後の一連の台詞が原作版のジョゼと恒夫が初めて心を通わせたシーンの台詞の再現になっており、リスペクト性を感じるのも相まって私はあのベタだけどハッピーエンドなラストシーンが大好きです。
以上妄想終わり。
まだまだ書きたいことはたくさんありますが推敲しきれないので記事に関してはこの辺りで〆。
とりあえずBlu-rayの発売決定を楽しみにしてます。
漫画版も再現度高いのでオススメです。皆さんも読もう!!!!(ダイマ)
あと最初にも言いましたが他の記事は普通に有害なので読まないでください。
以上
2020年に遊んだエロゲを振り返った話(ネタバレ有)
2020年割と豊作だった気がしません?
こんばんは、goronです。
年始に福袋記事を書いて以降案の定怠けて年末を迎えてしまった・・・。
このまま1本だけ書いてフェードアウトするのも勿体無いので個人的な備忘録でも書いて錆落としするか的なアレで記事を書いています。
早速ですが本題。
今年に関しては世情的なあれこれもあって家でダラダラゲームして過ごす人も多かったのではないでしょうか。私はアプリゲームの『アークナイツ』にドハマりしていましたが一方でエロゲも例年に比べてそこそこ遊んでいました。こちらもその内気が向けばお気持ち表明記事でも書きたい欲望があります。
見出しでも書きましたが、2020年は遊んでいないソフトも含めてそこまでヤバい(直球)魔物も見受けられず、性癖に合わなかった等々を除いて世のエロゲーマーの皆さんもウキウキで期待していた新品を買ったが魔物にエンカして泣くといった事故は少なかったんじゃないかなぁ・・・と思っています。私はウキウキで買った『Deep One』の惨劇を今でも覚えています。
ここからは余談というか所感になりますが、最近は年間の発売本数は確かに減っているけれどその分中堅~老舗ブランドがコンスタントに出している新作はその年出す1本勝負でリソースを割いているのか概ねどれも内容が煮詰まってて面白い作品になっているような印象があります。だからこそ時々産まれる魔物が際立つんだけれども。その辺りは業界のノウハウというかブランド力の賜物だよなぁと感じている次第。
後は最近の作品って流行りに敏感だと思っています。個人的に過去の人気作品は所謂泣きゲー・燃えゲーとかのシナリオゲーの印象があって、良くも悪くもライターの世界観次第みたいな部分があったような気がしているんですが、最近の作品は最近流行りのテーマをひな型にして、そこに絶対人気出るやろ・・・と属性を盛ったキャラをぶち込んでキャラゲーの完成!のようなある程度のパッケージングがされているというか、そもそもの作り方が変わった感覚があります。(というかちょくちょくなろうで似た作品見たことあるわ)
この辺りは各々の考えにもよるので石を投げないでほしい。私は新旧どちらも大好きです。
本題からズレて長々と書いてしまいましたが、要は面白さの方向性がその年によって変わっているのでオールドタイプオタクは現代アップデートが施された新作も時には買って遊ぼうなって事が言いたかったんです。太古の作品をいつまでも比較対象にしてはいけない。あとシナリオ重視とかエロは二の次とかカマトトぶるのもよくない(戒め)。でもパルフェの記事めちゃくちゃ書きたい。
一通りお気持ち表明したところで遊んだ作品を振り返ろうと思います。
この記事を書くにあたって遊んだエロゲを総ざらいしましたが合計で
22本(分割作品まとめると16本)
ありました。
1作品ずつ感想書くのはだいぶ手間なので今回は2020年発売タイトル中心に紹介していきます。
これから先ネタバレ有りますので苦手な方は読まないようお願いします。
まずは未完走作品から。
こちらはサラッと行きます。
未完走(プレイ中含む)
・フルウソ-Complete Four Seasons- (ハルウソ後飛ばして完走)
・金色ラブリッチェGT (理亜√のみ)
・pieces/渡り鳥のソムニウム (trueまで飛ばして完走)
・pieces/揺り籠のカナリア
・白刃きらめく恋しらべ (茉莉花√のみ)
・アイキス(初代) (記憶にない)
・恋する乙女と守護の楯Re:boot The "SHIELD-9" (設子・有里√後飛ばして完走)
・蒼の彼方のフォーリズム(プレイ中)
・蒼の彼方のフォーリズムEXTRA1(プレイ中)
の9作品。
私は基本的に良さげなキャラクターの√だけ遊んだら満足してしまうタイプの人種なのですが、それを踏まえても今年は割かしどの作品もある程度の√は遊んでいるような気がしています。酷いときはノリが合わなくて1ルートも遊ばず終えてしまうこともあるので・・・。
その中で1作品上げるとするとこちら
・恋する乙女と守護の楯Re:boot The "SHIELD-9"
AXLから2007年発売された『恋する乙女と守護の楯』のリメイク版。当時CS版やら後になってFDも発売されていたりするので、メーカー内でもかなり人気のある作品。
ちなみにパッケージ(上画像)はメインヒロインだと言わんばかりの女装した主人公が飾っています。実際作中で一番かわいい。
内容としてはボディガードである主人公が女装して学園へ潜入、といったエロゲでは割と長年続いている女装モノジャンルではありますが、本作は掛け合いであったり雰囲気がキャラゲー・コメディ方向に振り切っているのでそういったジャンルが苦手でも触れるタイトルだと思います。
このリメイク版に関して言えばCG・立ち絵のビジュアル一新であったり、当時サブ枠で人気ツートップだった真田設子・穂村有里両ヒロイン√の増筆がされており、なんちゃってではない正統派リメイクがしっかりされているなあと購入当時考えながら遊んだ覚えがあります。
ただ一方でシナリオはどうしても当時の雰囲気を維持しているので2020年にやると全体的に時代を感じます。また、上記のヒロイン二人の√増筆部分は本編とED間の補完エピソードとして追加されているのですが、どちらのヒロインも「敵側のかませエージェントが現れてちょっとしたピンチになるが協力して退ける」的な流れで終始進んでいくのであまりヒロイン√感は無かったな・・・といった印象があります。
後はCGに関しても概ね満足なのですが、オリジナル版にあったCGの一部がリメイク版では無くなっているのが残念でした。
主に雪乃√の風呂場シーン(R18)、主人公が腹を負傷して出血しながら担ぎ込まれるシーン、設子√の腕にナイフ刺されているシーン等々、バイオレンス方面に偏ってしまっていますがあの辺りは雰囲気も相まって好きなCGだったので残念でした。というかCG総数減ってますよねこれ?
なんだか気になる点ばかり書いてしまいましたが、全体的には良い感じに纏まっており、遊んでガッカリはしない良い作品だと思います。
次に完走作品の方。
今年は割と完走出来ました(当社比)。
完走
・恋はそっと咲く花のように
・恋はそっと咲く花のように ~二人は永遠に寄り添っていく~
・どっちのiが好きですか?
・放課後シンデレラ
・9-nine-シリーズ
・ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう
・紅月ゆれる恋あかり
上半分はサラッと行きます。
HOOKSOFTの2作品(『どっちのiが好きですか?』、『放課後シンデレラ』)は姉妹ブランドの人気作、SMEEの『making lovers』から味を占めてギャグ寄りのラブコメに方向性が固まったのか、安定したハイクオリティになったなぁ・・・と。それ以前のもとみやみつきさんが書いていた時代の作品も遊んでいましたが、満足度だけで言えば最近の作品の方が個人的には高いです。
来年には新作『ゆびさきコネクション』が発売予定なので興味のある人は新品買って応援しよう!
所変わってensembleの『恋はそっと咲く花のように(FD含む)』は完走しましたがぶっちゃけ話すことはないです。いつものって感じ。
決してネガキャンではなく、ensemble特有の超人主人公と終始続く生ぬるい展開が脳死で遊べるので個人的に評価ポイントになってるというアレ。
現代社会に疲れ切った身体には沁みる(適当)。
ここからは比較的しっかり書きます。
・9-nine-シリーズ
言わずと知れた人気作品。まあぱれっと×和泉つばす作品は鉄板ですよね。
私は最終作の『ゆきいろ』が発売されるタイミングで一気に遊んだのですが、キャラクター・CGのビジュアル面は当然としてシナリオの伏線回収もしっかり(ベタな展開ですが)練られており、全体的にハイクオリティな作品として終始楽しく遊べました。
4作品通じて面白かったですが、個人的には3作目の『はるいろ』が話の強弱バランスが取れていて好きです。この作品の主人公は話が進むにつれて割と精神的にもスペック的にも超人化していくというか、割と人間離れしてくるのですが、そんな中で持った力を無関係な人間に(無意識化ではあるが)使ってしまうような心のブレ描写や、それを自覚して葛藤した結果ヒロインに心情を吐露する等比較的作品中の「弱み」を担うシーンが入っており、結構印象に残っています。あと春風先輩おっぱいでけえしすき。
本作は来年全年齢版と新章が発売となっており、ストーリーの進行上ヒロインムーブで割を食った都√の救済を期待して私も今から楽しみにはしているのですが、今後のメディア展開を考えて全年齢化に舵取り切ったのかな・・・と思ったり。
当初割と動くエロシーン売りにしていたような気がするし、『そらいろ』の天ちゃん例の紙袋だったり、何よりストーリーの展開上エロシーンが話の伏線を握っていたりするのでその辺りどう捌くんですかね?
個人的には宗教上の理由によりゴーストちゃん(CV:小鳥居優花)が好きなので新章での出番に期待しています(キモオタ)。
・ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう
個人的に2020年一番面白かったゲーム。
老舗アリスソフトの最新作。私は遊んでいる間著しく社会性を失いました(重要)。
ストーリーは終始単純明快なので特に語る部分はありませんが、無茶苦茶ではなくスッキリまとまっていたのでこのゲームには合っていたと思います。
特筆すべきはRPG+運営シミュレーションのゲーム性。基本的な流れとして「味方を育成しつつ合間に女の子拉致って泡風呂落として最後には処分する」とかいう人を人と思わないような外道プレイングを繰り返すのですが、これがシンプルながら面白い。
私はプレイ中「ピル飲ませ忘れたわ」、「こいつもう保たんしヤバい客にぶつけた後捨てるか・・・」が口癖になりました。クソ野郎かな?
また、上記要素によりストーリーを進めるためのタスクは多くなっていますが期限は一部を除いて無制限なので、勝てなくなったら育成に回れるといった難易度を時間で解決出来るのも現代向けアップデートがされている良い部分だと思います。
肝心のグラフィック面は画像の表紙並みに全編ハイクオリティで遊んでいる間集めていくのが楽しかったです。戦闘画面もSDキャラがグリグリ動きますし正直その辺の妙なソシャゲより遥かに動きます。エロ方面はゲームの世界観上味方キャラも負ければ平等に凌辱されますし、その他もアブノーマル感は全体的に強めですが、逆に言えばバラエティに富んでいるので新たな性癖開拓ができると思います。冷静に読み返すとクソ気持ち悪いですが気にしないでください。
その他隠しステージやユニークキャラ等やりこみ要素も旧作のランスシリーズに比べたら薄いかもしれませんが個人的には大満足のボリューム。
色々な部分を薄ーく書いてきましたが、とりあえず余程の純愛好きでもない限りだいたい楽しめる良作タイトルだと思います。おすすめです。
・紅月ゆれる恋あかり
CRYSTALiAの12月発売最新作。前作の『白刃きらめく恋しらべ』が微妙だったこともあり、正直期待はしていなかったのですが中々のダークホースでした。
こちらのメーカーは1作目の『絆きらめく恋いろは』から一貫して「戦う女の子(と武器)」をテーマにしているのですが、今作はそういった面が色濃く作品に出ており概ね既存ユーザーの期待通りに仕上がっていたように思えます。
内容としても王道のスポコン友情モノに仕上がっており、前作割とその辺りがブレて首を捻った人にも満足できる出来なのではないでしょうか。
感想としては共通√(ノーマル√)の出来がとにかく良いです。とにかく王道であり、友情も親愛もあるキャラクターですがそれぞれに譲れない目的があり、時には試合でぶつかり合うといった少年漫画のノリが終始ブレずに続くので話に一貫性があり読んでいて気持ちよかったです。
キャラクターは言わずもがな可愛いですが、今回サブキャラも割とストーリーに絡んでくるため出番が多く、その辺りのバランスも良かったと思います。
主人公に関しても今作は割と存在感があり、ストーリーの都合上中盤以降どうしても割は食ってしまいますが見せ場もありいい塩梅でした。
一方で個別ルートに関しては厳密には存在しておらず、上記の共通√をクリア後にスペシャルシーンとして実績解除されるのですがこちらはかなりボリュームが薄いです。
正直エロゲはヒロインとのイチャコラ目的で購入する人が大半だと思うので、そういった意味では肩透かしな人もまた多かったのかなぁ、と。この辺りはこの先購入検討する人は気を付けた方が良いと思います。
ここからは余談。
CRYSTALiA作品はなんだかんだ今まで全作品遊んできましたが、現在に至るまで1作目の現代オタク特効ヒロイン朱雀院椿ちゃんに引きずられ過ぎていると思います(小声)。あのお姉ちゃん強すぎる・・・。
今作においても姉妹の長女(※画像右中)がヒロインとして出てきていますが、今後発売されるであろう作品では朱雀院キャラの流れを振り切ることは出来るんだろうか、という杞憂があったりなかったり。
感想ここまで。
とりあえず駆け抜けて振り返りが、総評としては個人的に当たり年でした。
諸々書き足りていない部分もありますが、これ以上はキリがないので今回はこの辺りで〆ます。次回の感想記事はちゃんと一作品を煮詰めたい。
以上
PS 今年も福袋購入検討します。対戦よろしくお願いします。
エロゲ福袋を買った話 -2020アキバ冬の陣-
みんなもストームアクセス、しよう!!!
こんばんは、goronです。
新たなスタートを飾る1発目の記事を考えていたんですが余りにもレビュー関係が煮詰まるので季節モノでお茶を濁そうかと思います。
先が思いやられるぞこのブログ…
早速なんですが今回の記事について。
タイトルの通りなんですが、今年は初めてお正月のエロゲ福袋ってやつを買ってみました。
いいですよね福袋。個人的にはギャンブルで普段から脳を焼かれているので値段以上の恩恵を夢見られる仕様はもれなくテンションが上がります(ダメな人)。
オタクはだいたいガチャとギャンブルが好き。はっきりわかんだね。
お店はトレーダー秋葉原本店さんの1万円福袋。年末以外だとムーランさんの福袋を買ったことがあるのですが、今回は有識者の方に色々と教えてもらいこちらをチョイス。
その節は大変お世話になりました。今後も参考にさせていただきます。
少し話題が逸れますが、今年はどこのお店もすぐに大半のエロゲ福袋が捌けていたような気がします。私は8時ちょっと前くらいに並びましたが、いざ整理券配布になると全70枠中69番目とクッソギリギリで購入することができました。並び過ぎだろ…
購入後ムーランさんも寄ったのですが中央通り店のムラ袋は全滅。本店さんもほぼほぼ消化済みと個人的に目ぼしいお店は壊滅状態だったのでスルー。今年の戦果は一個だけとなりました。
例年正月はどこもこんな感じなんですかね?有識者の方からのアドバイスお待ちしております。
前置きはそこそこに中身のレビューへ移ります。
福袋において元の値段を追求しすぎるのはナンセンスだとは思っていますが私の心が保たなかったのでトレーダーさんの通信販売価格も参考として付けています。
あとは特に内容についてあまり言及はしていないので、そういった情報がご所望の方は他の有識者の方のブログを参考にしてくださいね。
それでは1本目から
1、捻くれモノの学園青春物語~俺と彼女の裏表~
トレーダー通販価格 2,526円
知らねーよこれ
調べてみたら18年12月のソフトなんすねこれ…早速にわかオタクであることを露呈していく。
面白そうなのかどうかは置いておいて、これは俺〇イルを参考に作られているんだろうなあ…感はビンビンに伝わってきました。学園青春物語と銘打ってる割には黒コート2丁拳銃ロリみたいな子がいるんですが、これ内容とっ散らかってませんかね…?
あとガハマさんオマージュはモロみたいな節ある。
初っ端から出鼻挫かれましたが気を取り直して2本目へ
2、よめがみ My Sweet Goddess!
トレーダー通販価格 1,406円
いやだから知らねーよこれ
絵からそこはかとないAlcot感は伝わる。あとはまぁ、可愛い絵なんじゃないですかね…正直語ることがない。『clover day's』すら触っていないにわか野郎を許してください。
Alcot作品は姉妹ブランドの『キミの隣で恋してる!』とか『そして初恋が妹になる』とかは触ったことがあるけれど、本元ブランドもあんな感じの作風なんですかね?
既プレイ作品群はそこそこ面白かった記憶があるのでとりあえずポジティブ要素と納得して3本目へ
3、メイドさんのいる暮らし
トレーダー販売価格 2,017円
年上銀髪従順おっぱいメイドさんがお世話してくれる現代オタク向けアップデートがばっちりなゲーム。ぼくもおっきいおっぱいすき
あざらしそふとが近年連発している低価格帯ソフトの一種。贅沢を言えばアイカギ2とかアイベヤの方が欲しかったりしましたがそこはご愛敬。
低価格帯ソフトは元々マニアックな類の抜きゲーが殆どだった印象ですが、上記のような萌え(?)方面作品群だったり別メーカーの『9‐nine‐シリーズ』だったりとバリエーションが増えてきました。フルプライスのゲームも良いですが、こうしたロープライス帯も幅があると新品で買うハードルが下がって気軽に遊べますし良いですよね。
今回は中古ソフトですが、ゲームはなるべく新品かDL販売で買いましょう!(ダイマ)
開封の際、正直この辺りでめちゃくちゃ嫌な予感がしていましたが4本目へ
4、LOVELY×CATION -もうずっと初恋の日々EDITION-
トレーダー販売価格 2,376円
福袋常連じゃないっすか…。
他の方の福袋報告でもちらほら見かけるこのゲーム。決して悪いゲームではないです。むしろこのお手頃価格帯で遊ぶなら割と安牌だと思います、キャラ可愛いし『ときメモ』遊んでいる感あって私は割と好きです。あとゲームに直接関係ありませんがアニメ版がおっぱいテカテカなのと主人公のおじさん感溢れるCVで草生える仕様。
しかしこのゲーム既に一度遊んでいるんですよね。福袋の仕様上いつかは必ず何かしらダブりますがこれがダブったかぁ…というのが正直なところ。
ここまで4本正直微妙なラインナップの後、ラストの当たり枠に当時の私はそれはもうウキウキでしたが、袋に手を突っ込んだ時の手触りとサイズ、あと残りソフトの価格帯予想で半ば中身確信が持てました。こちらになります。
5、喫茶ステラと死神の蝶(未開封)
トレーダー販売価格 6,600円
知 っ て た
そりゃ先月発売の人気作が既に大量の中古品として出回っているんだし入れますよねぇ…。
普通に考えれば大当たり枠なんでしょうが、これ発売日に買って何なら既に完走済みなのががっかりポイント高い要因。完全に私怨ですねこれ。
内容に関してはゆずソフトファンであれば概ね期待通りの納品、顧客の望んだモノ感あるんじゃないかなと私は思います。その他汐山涼音さんかわいい問題、これジェネリック版サノバウィッチじゃね?、絶対ヒロインに卑猥なセリフ言わせるのが性癖のスタッフ居るだろ等の話題に関しては次回以降の記事で書きます、たぶん。
さて、以上が福袋の内訳ですが単純な販売価格で換算すると14,925円。
開封当時はがっかり感が勝って気に掛けていませんでしたが、こうして再度並べてみると比較的良いもの入っていたのかな、とは思えるようになりました。というか明確な当たり枠が入っていただけ全然福袋的には良い結果に収まったアレ。
今回新年の福袋でしたが、不定期で他シーズンもどこかしらの店舗で出ていることは知っているので、期間が噛み合えばブログの記事的にもおいしいしまた買う予定です。
今回はここまで
P.S
丁度このブログを書いている時に駿河屋さんの2019年発売ソフト縛り福袋が販売されていましたが喫茶ステラのスリーカードをブチかまされたら絶対心が折れるのでスルーしたことをここに追記します。